「駆け抜けた3年間」 高校生の荻原

第2ボタンはついたまま(男子校)

夏休みの終わりの夕方に似た感覚

3月3日木曜日、高校を卒業しました。

カポエィラを始めた日が2008年4月7日月曜日。

高校生活とシンクロして始まったこともあり、卒業することによって心に1つ区切られた感じがしています。

リアルタイムだった3年間と思い出の数々が、詳細を忘れられ懐旧されゆくものとなることに恐怖心すら感じています。

鏡に向かって一斉に蹴る練習、青と白のユニフォーム、猛暑、ビリンバウの音、回る視界、ブラジル人の先生につけてもらったアぺリード(あだ名)、ホーダ、何千キロも走った多摩川の土手、入道雲、テープで作る5メートルの円・・・

そこには異世界がありました。

メンバーになる前は何の目標のなく毎日を浪費していた日々。

そんな時期があったからこそこんなにも1つのことに打ち込むことができました。

そして3年間全力疾走で練習してきた姿こそが青春だったのではないかと思います。

僕にとってテンポでカポエィラができたことが幸せでした。

心から信頼できる仲間ができました

本気で叱ってくれる先生ができました。

僕の周りにあった世界の枠が音を立てて崩れ去りました。

だからこの先も、ここの人たちに着いて行こうと思います。

僕がカポエィラ・テンポで過ごした歳月は3年間です。

単純計算で僕が皆さんと過ごした時間は864時間≒36日分の時間になります。

36日で僕は別人になりました。

先のことはいくらでも変えられると思います。

それと同時に時間とは尊いものだと切実に思いました。

もう1つ。

この3年間で僕と時間を共有したすべての方、本当にありがとうございました。

後ろばかり見ていても仕方ありません。

そろそろ前へ走り出しますか。

3/9(水)18:55? NHK教育で放送のデジスタ・ティーンズに荻原が激しく出演します!